地域サステナ

2011年度サマーコース

実施概要

参加学生:20名

  • 茨城大学 農学研究科 13名,理工学研究科 4名
  • 筑波大 3名

※現地で琉球大学、愛媛大学の学生さんも合流し,日本人学生総勢24名での実習となりました。

訪問先:インドネシア ボゴール農科大学


DIARY

1日目

バスで筑波大学,茨城大学を出発し,成田へ移動しました。インドネシアまでは飛行機で7時間半。ジャカルタ到着後はバスでボゴール農科大学へ到着し,翌日に備え就寝です。 2日目,3日目

午前中はインドネシアと日本の先生の講義を英語で受講。質問タイムでは,最初はインドネシアの学生の勢いに圧倒されていましたが,講義が進むにつれ,質問する日本人学生が増えていきました。
午後は学生のポスター発表(1人7分)。ポスター発表の質問タイムでは,インドネシアと日本の学生が英語で討論になることも。質問タイム内では時間が足りず休憩時間も使ってディスカッションを続けていました。
夜はパーティー,全員グループ毎に余興を行いました。学生さんが準備をしっかりしてきてくれたおかげで大盛り上がり,空手や阿波踊りなど日本の文化も紹介できました。普段見せない一面が見れて,さらに打ち解けられました。

4日目

朝6時集合でレンバンへ移動。移動途中にはインドネシアならではの棚田の光景も見れました。レンバンに到着後は2班に分かれてインドネシアの農家の方を訪問させて頂きました。日本にはあまり馴染みのない混作の多さに驚きつつ,グループ毎に相談し自分達で選んだ土壌や植物を採取してその場で実験器具を使って分析しました。
実験器具のマニュアルは日本語のみのため,日本の学生はインドネシアの学生に英語で使い方を説明しなければいけません。ここで必死に英語を使ったおかげで英語に対する抵抗がなくなった学生もいたそうです。

5日目

野菜研究所,いちご農園の見学。4日目と同様にグループ毎に分析を行いました。限られた時間の中で協力し合い,集中して実験する姿が見られました。

6日目

最終日のプレゼンに向けてグループ毎にディスカッション,資料準備を行いました。ここでも熱いディスカッションが繰り広げられていました。午後は隣町バンドンの伝統芸能を見に行きました。竹製の楽器アンクルンを購入した学生も多かったようです。

7日目

グループ毎にプレゼンを行いました。ディスカッションの成果が表れたすばらしい発表でした。英語にもすっかり慣れたようで,インドネシアと日本の学生さんのディスカッションも来たばかりのたどたどしさと比べて格段によくなっていました。
発表後にみんなでフェアウェルランチパーティーをした後,涙のお別れです。

学生の感想

  • 自分の乏しい英語でも会話をすることができたという自信,自分と全然違う環境で育った人と交流できることの喜び,何よりも異なる環境へ向かう度胸がついた。
  • 文化,言語の違いを乗り越えてコミュニケーションをすることがこんなにも楽しいことなんだと改めて体感することが出来ました。自分の研究室では経験できないプレゼンテーションやグループワークの経験を積むことが出来たのはとても大きな収穫。
  • 控えめな日本の学生に比べ,講義やポスターセッションで積極的に質問し,フィールド実習での実験やプレゼンテーション準備・発表に意欲的に取り組むインドネシアの学生の姿は良い刺激になった。
  • 分かる単語や写真などから内容を類推する努力やジャスチャーなどを交えながら何とか伝えようとする努力こそ 重要であることが分かった。
  • 私が一番インドネシアに行って良かったと感じるのは,たくさんの友達ができたこと。渡航前は,英語力に自信が  なく,インドネシアの学生と一緒に実習をすることに少し不安を感じる部分があった。しかし,実際に行ってみると,インドネシアの学生とすぐに打ち解けることができた。不安だった英語も,お互いにコミュニケーションをとるのにそれほど大きな障害にはならず,互いにインドネシア語や日本語を教えあったりしながら,楽しく過ごすことができた。
  • 海外旅行でも,留学でも得られない経験がインドネシア実習にたくさん込められていた。
  • 最も印象に残ったのは,インドネシア人と日本人の物事に対する考え方,捉え方の違い。その中でもお互いの違いを認めたうえで議論し,妥協点を見つけ分かりあえたのはとても大きな収穫だった。
  • ディスカッションを通して何が問題で,未来はどうなりたいのかというビジョンを強く描かないといけないことを学んだ。
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