地域サステナ

2012年度ウインターコース

実施概要

実施日

2012年11月21日~28日

来日した学生・教員数

ボゴール農科大学(大学院生15名,教員6名)
ガジャ・マダ大学(大学院生3名,教員1名)
ウダヤナ大学(大学院生3名,教員1名)

実施内容

JICA筑波を訪問して施設見学および国際セミナー。

東京多摩青果株式会社,丸仙青果株式会社を視察し,農業生産物の流通・加工を学びました。

作物研の学生に協力して頂き「食味試験」を実施し,国内外のお米を食べ比べました。

茨城県中央園芸農協の協力を得て,県内農家など,農業生産の現場を学びました。

サマーコースに続き,再びポスター発表。英語での発表もスムーズにできるようになっています。

インドネシアの学生とともに講義を受講。

サマーコースと同様,グループでの熱いディスカッションが繰り広げられました。

グループプレゼンテーションでは,中央園芸農協専務・藤田様にもお越し頂き,評価を頂きました。

フェアウェルパーティーではインドネシアの学生が伝統的な踊りや,素晴らしい歌声を披露して下さいました。

優秀プレゼン

パワーポイント資料(Group 3

総評

2012年度のウィンターコースはJICA筑波の訪問から始まり,アフリカなどから来日する研修員の実習圃場の見学や,経済的格差を体験するワークショップを行い,白熱した議論が繰り広げられた。ウィンターコースの要となる活動は,日本人学生とインドネシア人学生との混合グループで行うフィールド実習である。実際に農家や関連施設などを訪問して地域サステナビリティに係わる知見を得るとともに,ディスカッションを通して課題解決能力と国際コミュニケーション能力の涵養を図る。本年は、茨城県中央園芸農業協同組合(茨城県東茨城郡茨城町)の協力を得て県内のキャベツ農家などを訪問し,聞き取り調査や環境試料の採取を行った。さらに,その生産物の加工工場や卸売市場を見学し,生産―流通―加工と一連の日本の生鮮野菜の流通システムを体感した。加工工場における徹底した温度調節,髪の毛一本の混入も許されない衛生管理システムは,インドネシア人学生にとって新たな刺激となったようだ。

ウィンターコースでは,グループでのフィールド実習やプレゼンテーション,ポスター発表など,全ての活動をインドネシア人学生と共に英語で行っている。プログラムに参加した学生は,これらの活動を通して異文化に対するマナーを身に付け,着実な議論を可能とする英語運用能力を築きつつある。また,サマーコースとウィンタ―コースを通して培われた学生同士の人間関係を基盤として醸成された,「伝えたい」という強い気持ちを感じ取れる実習となった。より多くの学生が国際人として経験を積んでいけるよう,国際プログラムとして発展的に継続していく。

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